意外によくあるのだ。このトラブル。
この現象だけはデスクトップでしか起こらない。
ああ後は外付けのCD/DVDドライブくらいかな。
そう。電動式のトレイが付いたドライブだ。
最近はなぜか製造元にかかわらずよく起こる。
現象はこうだ。本体イジェクトボタンを押すかマイコンピュータの「取り出し」ボタンをクリックすると通常はそれで反応してトレイが排出されるのだが、"ガッガッ"と何かがひっかかるような音がして全く排出されない(表現としてはできないっぽい)のだ。
現象の条件としては"縦置き"だ。したがって最近主流のスリム型の機種によく起こる。
外付けとしてもスペースを考慮して縦置きにしておくとそうなる場合がある。
基本的に水平にしておくと問題ないはずなのだがそれでも2,3件ある。
ドライブの仕様として縦置き可能と謳っている内蔵ドライブ機種は存在するが
実際のところそれがPCなど製品に使われているかは不明だ。どうなんだろう。
原因として考えられることといえば、
機構的な観点からはトレイが何回も引き出されればその間"片持ち梁"状態なのだから重力に逆らうように元々できていないプラスティックのトレイがゆがまない理由はない。
あとは起動用プーリの伸びによって左右どちらかのタイミングがずれて"斜め"になるためケース内に干渉してしまうのかもしれない。
そこで以下に対処法をご紹介する。
最も簡単な方法としては縦のパソコン本体を"傾けて"みよう。水平にできるならそれがいい。
ただし、パソコン通電中つまり起動した状態で行うので下手に動かすとハードディスクにダメージを与えることがある。ハードディスクアクセスランプがなるべく消灯するまで待ってから行うこと。
もっとも、水平にしてから電源を入れることをおすすめする。
次はみなさん御存じトレイ強制排出ピンホールを使う。ドライブの正面をよくよく見てみよう。
トレイ近辺に小さな穴があるのがわかるだろうか。これにゼムクリップの太いやつをまっすぐにして差し込んでみよう。ボタンではないので軽い力では開かない。
突き当たったなと思ったら少し力を込めてグッと押し込んでみよう。呼応するようにトレイが出てくるはずだ。その状態で何回か開閉していると治る場合もある。
根本的な解決は修理、交換をおすすめする。