WindowsVistaで採用された”即席”高速化技術「ReadyBoost」。
この機能はメインメモリが少ないマシンであっても手軽に速度向上が期待できる画期的な技術と言える。
しかしやはりWindowsであるかぎり制限のない機能は存在しない。
この制限を理解することがより確実に速度アップにつなげる近道となる。
ではどのような制限があるのだろう。以下に挙げてみよう。
1、容量は空き容量が230MB以上のものが必要。
2、追加できる容量はメインメモリ合計4GBまで。
3、USBメモリは高速モデルが有利。
4、すべてのメモリが対応しているわけではない。
5、マシンの搭載メモリ容量上限以上は使われない。
6、ハイエンド機では効果が感じられない。
結構陥りやすい罠だが、最近のハイエンド機はメインメモリ4GB、あるいはそれ以上が主流である。それゆえにもともと充分に速いマシンにReadyBoostを使用してもほとんど効果は感じられない。というかシステム制限で4GB以上使用できない。せっかくの追加型速度向上ツールだが、この制限はシステムの情報処理体系が32Bitであるがゆえに仕方のないことなのだ。将来的にこの障壁を克服してくれることを願うばかりである。報告によれば、デスクトップのそれよりも帯域幅の比較的狭い、低容量ノートPCの方がより効果を実感しやすいようである。お試しあれ。