今回は「インターネットにつながらない場合」に焦点をあてた、一般的に考えられる原因を挙げてみます。参考にしてください。
有線編:
「中継機器の電源が切れている」
モデム、ルータ、HUBなどの通信中継機器の電源が落ちている。十分考えられます。引越しや模様替え、清掃後などに起きやすいものです。
「ハードの故障」
なかなかありませんが、粗悪な機器や、外部的要因(雷、地震、水害、絶え間ない振動、設置場所の湿気)などでいとも簡単に壊れてしまうことも間々あります。(全体的な通信障害などが起きた場合はここの原因が多いです。
「ケーブルの脱落、断線」
LANケーブルはコネクター部にストッパーがついていますが、これも当初の品質、雑な引き抜き方、経年劣化により脱落したり、ネズミではなくともどこかで断線していることがあります。ここは大丈夫だがここはダメといった場合に疑ってみては。
「中継機器のシステムダウン、ウイルス感染」
サーバ・クライアント中継でのインターネット構成の場合、サーバのサービス停止、ウイルスによるリンク速度の著しい低下、攻撃を受けたためのNICの性能以上の過負荷などが原因でつながらなくなる場合もあります。サーバやアプライアンスの場合はUPS電源が導入されている場合が多いので電源落ちなどの原因は比較的少ないです。
「セキュリティソフトによるポート遮断」
ある意味有名な話かも知れません。フレッツに代表されるPPPoEなどの認証が必要な形式で多いのですが、ルータまでの通信は確保されていて、PINGも通る、NICも正常。設定も完璧、なのに認証をかけようとするとエラーになるのです。この場合はソフトウェア、特にセキュリティソフトが持つファイアウォール機能やポリシーが邪魔している場合が多いです。特に低価格帯の製品によくある現象です。初心者向けに簡単で手軽なように作っているはずですが、結局よくわからない設定画面を操作する羽目になります。共有が実現しない場合も同じ理由が考えられます。
「ルータハング」
文字通り、ルータが「ハング(お手上げ)」している状態です。不正なアクセスを受け続けたり、故障により異常なデータトラフィック量が流れ込んでも発生します。多くの場合に電源をいったん切って再起動させれば直りますが、頻繁に起こったりや復活しない場合はルータを交換してみる、外部通信ログをとってみるといった対処が必要です。
次回は無線編を書きます。