近年急速に一般的になっているUSBデバイス。その魅力の理由は昨今の低価格化と圧倒的な使いやすさ、手軽さにあるでしょう。特に売れているサム(指先)ドライブなどがその代表です。
ですが、最近、このインターフェイスにからむトラブルが相次いでいます。
U(ユニバーサル)S(シリアル)B(バス)というように単線(通路がひとつ)のみで情報を送り届けることができるのが特徴で、機器を選ばない柔軟さ(ユニバーサル)、高速化、小型化、無電源化することが可能となっています。
実は、上記の最後、「無電源化」これが昔にはなかったトラブルを生み出しています。
USBはホットプラグといって、パソコンの電源が入った状態でもOSの進化によりプラグ&プレイで認識できるようになっています。さらにバスパワーといって機器に必要な電源をある程度は供給できます。
しかしこのために、正しい抜き方をしないとメモリー内の情報が消えてしまったり、カードなどの薄板化したような機器では内部の配線が焼き切れることがあり、破損することもあります。
ここまでは一般的に言われている事柄ですが、USBには別の致命的な罠があります。一般的なデバイスでは挿入するとインストールという形でパソコン内に機器を登録するプロセスが働きます。この場合でも機器のACアダプタをコンセントに差し込まない限り上記の機能は働きません。しかしUSBでは、小型であり自分で電源を供給できるため、挿した瞬間パソコン内の登録が始まります。登録にかかる時間は各デバイスによって異なります。それゆえにこのプロセスの実行中(特に起動、終了シーケンス中)、無理な挿抜しが生じると起動に必要なレジストリ情報が破損したり、UNKNOWN HARD ERROR(4/3の記事参照)を引き起こす場合があります。非常に頻繁に使われる機器であるため、ついルールを破って抜き差ししてしまいがちですが、割と大変な結果になる隠れた危険があるので、急いでいるときには特に注意して取り扱うことをおすすめします。