パソコンを使用する人にとって最も気がかりなのは「大切なデータが突然消えないか」ということではありませんか?特に最近はハードディスク(以下HDD)の容量が格段に大きくなり、300GBなどのHDDもずいぶん一般的になってきています。しかし、HDDの故障による情報の消失、ダメージを考えると、昨今の大容量化もあまり喜べません。基本的な構造は変わっていないのですから。
そもそも、HDDの基本的な寿命はどのくらいなのでしょうか。HDDの寿命=パソコンの寿命と思っている方は多いですがそれは間違いです。パソコンの寿命は昔とほとんど変わらず高品質でありメンテナンスさえきちんとこなしていれば10年でももつものです。しかしHDDはパソコン内で唯一の(DVD-ROMドライブなどを除く)可動式装置なので動いているものの磨耗などの機械的損傷は避けられず、車と同じように必ず壊れます。現在、パーソナルユースのHDDの平均寿命は5年といわれています。SCSI/HDDなどのサーバ仕様HDDは10年程です。最近ではSATA(Serial Advanced Technology Attachment)などの新製品が出回っていますが、いまのところ故障率はIDEとあまり変わらないようです。
データ消失の回避大原則はバックアップですから、確実に実施していく必要はありますが、現在アクティブな機器の製造年月日もチェックしておくと、より確実なデータ保全計画を立てることができます。