パソコンが不安定になる理由その③
特に企業のネットワーク環境などでの場合、ネットワークに接続した途端、なぜか急にパフォーマンスが落ちてしまうことがあります。また、通常のグループだけで運用する場合は問題ありませんが、別の特定のパソコンがネットワークに参加した場合、全体的にパフォーマンス低下が生じることがあります。
これは、クライアント/サーバ構成の場合、サーバの同時接続処理能力(ボトルネック)のためにサーバOSのライセンスにかかわらずユーザが追加されるたびにパフォーマンス低下のきっかけになることがあります。(時間が経過すればサーバサイドのスレッド最適化により安定する)その場合は負荷を分散するためにサーバをクラスタ化(並列処理)するか、サーバ単体の処理能力を上げる必要があります。低下の原因がネットワークそのものにある場合もあります。通常、ネットワークはルータによって適切にルーティングされており、無駄なトラフィックや外部攻撃から保護されています。しかし、ルータの能力を超えるアクセスや、DoS攻撃などにより異常な負荷がかかる場合、サーバ(クライアント)との伝達調整がとれず、ハング(停止)してしまう場合もあります。その場合は、ルータをより能力の高いものに交換するか、ギガビットイーサネットなどのより転送速度の速い伝送路に交換するなどの対策が必要になります。加えて、ただのワークグループ構成の場合でも速度が落ちる場合はそのクライアントがウイルスに感染している場合も考えられるので、ネットワーク経由にてスキャンしてみる必要もあるでしょう。